アマラテス様。
さきほど元老院論功諮問委員会から連絡があり
先週末の戦績について、正式に大勝利として認定されたそうです。
これで、5連勝ですわね。
5連勝とは・・なんと素晴らしい・・
そう・・
まあ、常勝不敗の父を持つ娘としては
それくらい当然だと思うけど。
しかし、
それだとまたまた祝賀会を開催しなくてはいけないわね。
お嬢様、せっかくの機会ですから
日ごろからお世話になっている方々をお招きして・・
爺、知っているでしょう。
私がそういう堅苦しいことが好きでないことくらい。
はい、もちろん存じておりますが、
先日のデビ家の一件もあることですし
議長選考が始まる前に
是非とも話を通しておいた方が何かと安心かと思われます。
爺、議長選考については
そもそも私には何も不安なんかないわ。
お嬢様。
御父上が何故あなたを元老院議員にさせたのか
その点について・・
わかったわ、爺。
それでは、次の祝賀会は、私の代理としてカエサルに任せることにするわ。
お嬢様。
お耳汚しではありますが、
そのカエサル補佐官といえば、
先日お会いになったデビ家の使者、シキ・アミダとかつて恋仲であったとの噂があることを、ご存知ですか。
恋仲・・
そんな話は知らないわ。
もし事実だとしても、それは過去の話でしょ。
そうでしょうか。
肝心なことは、事実が過去のものであろうことではなく
噂が現在のものであることだと思うのですが。
わかったわ、祝賀会は私がやります。
でも、カエサルのことを詮索するのはもうおやめなさい。
それは、爺の言うとおり
お父上が何故あの人を補佐官に選んだのか
その点についてお考えになればお分かりになるでしょ。
たしかに・・
アマテラス様。
カエサル補佐官がお見えになりました。
カエサル、ちょうど良いところに来てくれたわ。
次の祝賀会にお呼びする
元老院関係者の方々のリストを用意してくれないかしら。
はい、アマテラス様。
それであれば、すでにもう用意してございます。
ご安心ください。